「なぜ?」を5回繰り返せ
2017/06/12 Loading

~トヨタ流問題解決の基本~


問題解決において改善感度が高い個所(例:A工場のBプロセス)が特定できたとしても、 なぜその問題が生じているのかを見きわめないと、適切な対応につながりません。 「なぜその問題が生じているのか?」ということをしつこく5回繰り返し、根源的な原因(真因)或いは目的を突き止めよというのが トヨタ式生産システムの生みの親としても著名な大野耐一氏が残した言葉です。 「なぜ?」を5回繰り返し、真因にたどり着くことができれば、「How」も自ずと見えてくるという点にこのフレーズの奥の深さがあるとのことです。

例で考えてみましょう。ある製造ラインの不良品率が高かったとします。その真因は何でしょうか。

「Cラインの不良品率が高い」

↓なぜ?

「機械Dが時々誤作動を起こしている」

↓なぜ?

「キーパーツである部品Eが摩耗して劣化していた」

↓なぜ?

「点検時に見落とした」

↓なぜ?

「摩耗していたのが目視ではわからなかった」

↓なぜ?

「摩耗する部分が角度的に見づらいから」

このように問いかけることで、「機械Dを新調しよう」といった対症療法的な対策ではなく、 「摩耗を発見しやすいように設計を工夫しよう」あるいは「目視以外の点検もしよう」といった、 より本質的で汎用的な対策がとれるのです。 この方法論は、もともと生産現場の品質管理から生まれたことからもわかるように、因果関係が空間的にも時間的にも近く、 わかりやすい場合には特に有効です。 一方で、因果関係が不明瞭だったり、歴史的な経緯などが複雑に絡んでくると、 これだけではなかなか問題解決を効果的に行うことはできない点は意識してください(例:多国間にまたがる紛争など)。