クイック&ダーティ
2017/06/12 Loading

~時間や経営資源を有効活用する~


どれだけ仮説検証マインドを持っていたとしても、 あまり時間をかけすぎていては、スピードが成功のカギとなりやすいビジネスシーンでは取り残されてしまいます。 100%のクオリティを追うよりも、7割から9割方検証されたと確信できたらどんどん先に進めるべきという考え方が有効となるのです。 これが「クイック&ダーティ」(Quick and Dirty:多少粗くてもいいから、素早く)の意味するところです。

私自身も経験があるのですが、仮説の検証という作業は、ある程度慣れてくると、20-80の法則に沿うようになってきます。

仮に100%のクオリティの検証を行うのに100の時間や労力を要するとすれば、 その20%の時間や労力をかければ80%程度のクオリティの検証はできるようになるのです。

見方を変えれば、80%のクオリティまで検証できたことを 100%のクオリティにまで高めるには、それまでの5倍の時間や労力が必要ということです。

ビジネスにおける検証は未来のこと(この商品は来年以降、売れるだろう、など)を扱うことが多いため、 「絶対こうなる」といったレベルまで検証することは不可能です。 100%のクオリティといっても、「こうなる可能性が高いはずだ」とまでしか言い切れません。 だからこそ、検証のクオリティを上げるよりも、スピードを重視して前に進めることに価値があるのです。

ベンチャービジネスでは、リーンスタートアップやピボットという言葉が大流行りです。 かいつまんでいえば、仮説を早い段階から市場で検証し、必要があればどんどん方向転換するという発想です。

クイック&ダーティの精神は、こうした時代の要請ともいえるのです。