問題が設定できたら、解決は容易
2017/06/12 Loading

~適切な問題の設定なくして効果的な問題解決はない~


問題解決のプロセスの第一歩は、 問題を正しく設定することです。ここを間違ってしまうと、後工程で正確な分析を行ったとしても、問題は解決されません。

このフレーズは、表面的な意味もさることながら、 それ以上に、適切に問題を設定することの難しさを示すものです。問題という言葉は、企業やコンサルティングファームによっては、 課題やイシュー、論点と呼ぶ場合もあります。

問題の設定が難しい例を一つ紹介しましょう。 営業部に所属するある若手社員のパフォーマンスが極端に悪かったとします。 モチベーションも低く、いつも冴えない顔をしてます。これはいったい何が問題なのでしょうか。

表面的に見れば、彼/彼女の営業担当者としてのパフォーマンスをしかるべきレベルにまで上げることが解決すべき問題のような気がします。 しかし本当にそうでしょうか。 問題を設定するとは、言い方を変えれば、問題が解決された後の「あるべき姿」を的確に描くことです。 そのギャップが解決すべき問題となるからです。このケースでは、はたして彼/彼女が営業のパフォーマンスを上げている状態が、 望ましいあるべき姿なのでしょうか。別の視点で考えると、以下のような状態もあるべき姿の候補として考えられることがわかります。

□能力を発揮しながら、得意な業務でイキイキ働いている
□部門全体として、目標の営業数字を残している

この例からもわかるように、問題というものは、立場が変われば変わってしまうのです。 これは、関係する人間が増えたりして状況が複雑になるほどいえることです。 ビジネスにおいては、万人が納得するような問題の設定はないと思っておく方が現実的かもしれません。

しかし、だからといって、そこで思考停止してはいけません。少なくとも鍵を握る関係者にとっての納得感が高まるような問題の設定をすることが、 結局は「最大多数の最大幸福」的な結果をもたらすからです。