戦略は外に対して 正しいだけではなく、内に対しても正しい必要がある。
2017/06/12 Loading

~実行したくなるような戦略でなくては実行されない~


戦略は、紙に書けばそれが勝手に実現するというものではありません。

それを実行するのは従業員です。従業員の多くが、「この戦略は実行したくない」と考えるなら、その戦略は実行されることはないでしょう。 つまり戦略とは、対外的な視点(市場・顧客や対競合など)からも有効であるだけではなく、

社内的な視点(従業員のスキルややる気など)からも実現可能なものでなくてはならないのです。

外に対してはある程度適切だった戦略が社内の抵抗で実現されなかった例に、 ある資源メーカーの工場跡地を活用したスパ(温泉)事業があります。スパ事業は確かにこの会社にとっては飛び地的なビジネスではありますが、 いわゆる分散型事業であり、適切な施策をうって稼働率さえ高めれば十分に儲けが期待できる事業でした。 運営ノウハウなどは、ヘッドハンティング等によって得ることも可能です。

しかし、かつては日本の産業を支えてきたという自負が強く、 「いいものを作って売ることこそが存在価値」というメンタリティの強いメーカーにとっては、そうしたサービス業を展開することへの抵抗感は強く、 結局は計画途中で頓挫してしまったのです。

従業員にとっても、「できる」「やりたい」と思えるようなビジョンなり戦略を描くことが求められるのです。


ワンモア・アドバイス

実際に社内を動かすためには、以下の3点を強く意識する必要があります。

1.「知らない」を「知っている」という状態にする
→戦略を周知徹底する。
2.「できない」を「できる」状態にする
→能力開発、外部からの人材獲得を行う。また物理的な障害を取り除く。
3.「やりたくない」を「やりたい」という状態にする →「やった方が得だ」ということを説得する。また、適切なインセンティブを与える。さらに、抵抗勢力を懐柔、排除し、反対派を減らす。