CSVこそが競争優位につながる
2017/06/12 Loading

~社会への価値提供が、21世紀の競争優位につながる~


マイケル・ポーター教授は、近年、企業の社会への貢献が競争優位性を築く上でも非常に重要になってきたと述べています。

ポイントは、それはかつてのCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)とは異なり、 より能動的なCSV(Creating Shared Value:共通価値の実現)でなくてはならないという点です。

企業の社会的責任(CSR)が話題になってすでに長い時間が経ちますが、 慈善活動や寄付といった、従来型のCSR活動は、実は貧困や環境保護といった社会的課題の解決にあまり貢献しません。

企業の本来の活動と切り離された活動では、企業にとっても結局は身が入らず、効果が小さいからです。

企業活動そのものが共通価値(社会の経済条件や社会状況を改善しながら競争力を高める方針とその実行)の 原則に則ってなされるべきであるという点が重要なポイントです。 これにより、企業は、自分らしさを出しながら、環境面や社会面での持続可能性(サステナビリティ)に貢献し、社会とWinWinの関係性を作ることができるのです。


CSR

□価値は「善行」
□シチズンシップ、フィランソロピー、持続可能性
□利益の最大化とは別物
□テーマは、外部の報告書や個人の嗜好によって決まる
□企業の業績やCSR予算の制限を受ける
□たとえば、フェア・トレード


CSV

□価値はコストと比較した経済的便益と社会的便益
□企業と地域社会が共同で価値を創出
□競争に不可欠
□利益の最大化に不可欠
□テーマは企業ごとに異なり、内発的である
□企業の予算全体を再編成する
□たとえば、調達方法を変えることで品質と収穫量を向上させる


具体的には、以下のような方法論があります。
1.製品と市場を見直す
2.自社のバリューチェーンの生産性を再定義する
3.企業が拠点を置く地域を支援する産業クラスターを作る

この分野に関しては欧米のグローバル企業がやや先行しています。 日本企業ならではの、自社の強みを活かしたCSVの実現が期待されます。