対立と対決で解決。
2017/06/12 Loading

~衝突を恐れた沈黙は、物事の根本的な解決にはならない~


対立(コンフリクト)という言葉は、一般には好ましい印象を持たれることは少ないでしょう。 しかし、世の中全体を見回してみると、対立が以下のようなプラスの効果を生み出すことは決して少なくありません。

▮ より高次の妥協点を探る結果、いい着地点に行きつく。時には弁証法的に新しい考え方に行きつく(アウフヘーベン)
▮ 議論が活性化し、何が物事の本質なのかの理解も進む
▮ 互いが切磋琢磨する結果、全体のレベルが上がる

なお、冒頭の言葉は松下電器(現パナソニック)の創業者である松下幸之助氏のものです。 この言葉は、さらに以下のように続きます。

「だから、排することに心を労するよりも、これをいかに受け入れ、これといかに調和するかに、心を労したい」

これは現在注目を浴びている多様性の受容と活用にもつながる発想といえるでしょう。

対立を組織全体のエネルギーの源泉としたのが、 特に昭和時代の自由民主党です。同党は1955年の結党時から多数の派閥が存在しましたが、時には協力し、時には反目しながらも、 切磋琢磨を怠らなかったことが、長年、政権政党の役割を果たす原動力になったのです。

とはいえ、すべての対立が健全で、好ましい結果を生み出すわけではありません。 中には本当に不毛な対立も存在します。これらの対立の特徴は、 事柄や手法に関しての前向きな対立ではなく、感情的な対立、保身のための対立といった、 後ろ向きの動機から発するものだということです。

こうした対立は、早い段階で芽を摘みとるのが好ましいのはいうまでもありません。 恨みや嫉妬などは、時として非常に大きな負のエネルギーに結びつく点は意識しておきたいものです。