組織は戦略に従う
2017/06/12 Loading

~組織は戦略遂行に適したものでなくてはならない~


これは、アルフレッド・D・チャンドラーJr.が著書「Strategy and Structure」の中で述べた言葉です。 書籍のタイトルからもわかるように、チャンドラーは特に組織の構造をメインに考えましたが、一般には、 より広義に人事システムや組織文化なども含めて組織を戦略遂行に適したものでなくてはならないと解されています。 たとえば、製品(ハード)を売ることを主眼とするのではなく、ソリューションを売り、それにともなってハードも売れていくことを 新しい戦略とするのであれば、組織もそれに合わせて変わる必要があります。

例として次のような施策を講じる必要が出てくるのです。

▮ 組織の構造を製品別の組織から業界別の組織に変更する
▮ 評価の仕組みを、製品売上ではなく、顧客の満足度や顧客別の売上に連動させたものに変更する
▮ コンサルティング営業の研修を増やす
▮ 組織文化を顧客第一主義に変えていく

しかし、組織には慣性が働きますから、 戦略が変わったからといって、そう簡単に変わるものではありません。 それをいかに素早く、かつ混乱少なく移行するかが、経営者に課された課題でもあるのです。


ワンモア・アドバイス
「組織は戦略に従う」というテーゼは非常に大事な一方で、 経営学者のイゴール・アンゾフは、「戦略は組織に従う」と述べました。戦略を企図するのは組織ですから、 自ずと戦略はその組織のあり方を反映したものになるということです。リスクをとらない組織文化が根強い企業では、 立案される戦略も保守的なものになってしまうということです。ただし、経営環境が目まぐるしく変わる昨今においては、 こうした組織による制約は認識しつつも、既存の組織の枠にとらわれない大胆な戦略を打ち出し、 組織をそれに合わせて変えていくという発想がより重要になってきているといえるでしょう。