借金は素晴らしい
2017/07/19 Loading

~借入れを有効活用することで企業価値が上がる~


ファイナンスの世界では、借金は有効に活用すれば、企業価値を向上させるいいツールとなると考えます。 借金のメリットとして以下のようなことが挙げられます。

1.成長の機会をタイムリーに捉えることができる
成長機会があったとしても、資金が足りないがゆえにその機会を見逃さざるを得ないのはもったいないとしかいいようがありません。機動的な借金によりキャッシュをまかなうことが、成長や将来的な競争力強化につながることは多いのです。

2.節税効果により企業価値が上がる
MM理論(企業にとって最適な有利子負債と株主資本のバランスを研究する過程で提唱されたもの)によれば、法人税が存在しない状況下では、有利子負債と株主資本のバランスは企業価値に影響を与えないことが示されています。 しかし借金は利子費用を損金処理して法人税の負担を減らせるというメリットを享受し、企業価値も上がるというのがファイナンスの考え方です。

アメリカでは、まさに企業価値を高めるために、借金をしてでも自社株買いを行うといったことが日常的に行われています。

3.規律が生じる
適度な借金は、会社にいい意味での緊張感を与え、規律をもたらすことも指摘されています。

 

ワンモア・アドバイス


過度の借金は、いざ会社が不調に陥った時に支払利息が経営を圧迫するといったデメリットがあります。 また、債権者がリスクの高い投資を嫌う結果、本来行うべき投資を見送らざるを得ないといった事態も生じます。 そこで出てくるのが最適資本構成という考え方です。

つまり、節税効果の増加がこうしたデメリットの増加を上回る範囲で借金をするべきであり、 結果として最適の有利子負債と株主資本のバランスが実現するという考え方です。