卵は同じ籠に入れるな
2017/07/19 Loading

~ポートフォリオを組むことでリスクを下げる~


ファイナンスではリスクのマネジメントが重要な意味を持ちます。 その基本となるのが「一点集中」を戒めるこの言葉であり、その延長線上にある分散投資やポートフォリオといった方法論です。

一つの籠にすべての卵を入れてしまうと、落とした時のダメージは大きいですが、いくつかの籠に分散させて持ち運ぶことで、リスクを低減できるのです。

株式のケースで考えてみましょう。仮に円安の方が有利な株式ばかりを持つとどうなるでしょうか。実際に為替が円安になれば 日経平均以上のリターンを期待できるかもしれませんが、逆に円高が進むととてつもないダメージを被る可能性があります。

為替のリスクを極力避けたい人間であれば、円高でメリットを得る銘柄と円安でメリットを得る銘柄を組み合わせて 分散投資を行えば、為替がどちらに動いても効果が相殺される結果、リスクを小さくできます。 実際に持つ銘柄の組み合わせのことをポートフォリオと呼びます。

この結果からもわかるように、通常、リターンの相関係数(同じ動きをする度合い。1からマイナス1の値をとる)が マイナス1に近い株式を組み合わせると、リスクは下がります。

また、ポートフォリオに入れる銘柄の数を増やすほど、リスクは下がっていきます。 「スカイツリーの頂上から飛び降りた時のリスクはゼロ」で触れたβの低い株式を数十株組み込んだポートフォリオは、かなりリスクの低いポートフォリオとなります。

 

ワンモア・アドバイス


ポートフォリオを組むことでリスクは低減できますが、それには限界があります。なぜなら、リスクには株式固有のシステマティック・リスク の他に、景気や政情不安、天災など、すべての株式に影響を与えるアンシステマティック・リスクというものが存在するからです。

株式というリスク資産を持つ以上、そのリスクをゼロにすることはできないのです。